はじめに

飼い主と愛犬が真に幸せな暮らしを送るためには、適切なしつけが不可欠です。

しつけには愛情と忍耐が求められますが、飼い主と犬の絆を深め、お互いの生活をより快適なものにすることができます。

今回は、犬のしつけに関する重要なポイントを6つの観点から詳しく解説します。

しつけの基本

犬のしつけを始める前に、基本的な心構えと準備が必要です。

飼い主のマインドセット

しつけには飼い主の強い意志と愛情が欠かせません。

怒ったり、罰を与えたりするのではなく、愛情を持って犬を導くことが大切です。

また、飼い主自身がリーダーシップを発揮し、しつけを主導することが求められます。

犬は群れ生活を送る動物です。そのため、飼い主が群れのリーダーとなり、優しく確実にしつけを行うことで、

犬は安心して服従し、指示に従うようになります。

しつけに対する飼い主の姿勢が、犬の気持ちに大きな影響を与えます。

社会化の重要性

しつけを始める前に、まず社会化が不可欠です。社会化とは、犬に様々な刺激に慣れさせ、環境に順応させることを指します。

生後3週間から14週間の間が、社会化の最も重要な時期とされています。

この時期に、人や動物、車の音など、さまざまな刺激に段階的に慣れさせることで、犬は恐怖心を持たずに成長できます。

社会化が不十分だと、犬は怖がりや攻撃性を示すようになる可能性があります。飼い主は、犬が安全な範囲内で新しい体験ができるよう配慮しましょう。

しつけの順番

しつけには一定の順番があり、それに従うことが大切です。まずは基本的なコマンドから始め、

次に散歩のマナー、そして吠え癖や噛み癖などの問題行動の解消と進めていきます。

この順番に従うことで、愛犬は段階を踏んで着実にしつけを身につけることができます。急がずに地道に続けることが肝心です。

基本的なしつけ方法

次に、犬のしつけで最も重要な基本コマンドについて解説します。

アイコンタクト

アイコンタクトは、飼い主と愛犬のコミュニケーションの基礎となります。

名前を呼んで犬の注意を引き、視線を合わせることからスタートします。

アイコンタクトができれば、他のコマンドもスムーズに教えられるようになります。

アイコンタクトのしつけ方は以下の通りです。

1. 犬の名前を呼ぶ
2. 犬が飼い主を見たら、すぐにご褒美を与える
3. 徐々に時間を長くしていく

アイコンタクトができれば、犬は飼い主の指示に集中しやすくなり、指示通りの行動がとれるようになります。

オスワリ

オスワリは、犬に座る動作を教える基本コマンドです。

散歩の際に犬をしつけたり、危険な場所で待機させるのに役立ちます。

オスワリのしつけ方は以下の通りです。

1. 犬の横に立ち、ご褒美を犬の鼻の高さに構える
2. 犬が尻を地面につけようとしたらすぐに「オスワリ」と言い、ご褒美を与える
3. 徐々に時間を長くしていく

オスワリができれば、犬はさまざまな場面で落ち着いて待つことができるようになります。

フセ

フセは、犬に伏せる動作を教えるコマンドです。

散歩中に危険な場所を通る際や、怪我をしないよう落ち着かせる場面で役立ちます。

フセのしつけ方は以下の通りです。

1. まずオスワリからスタートする
2. ご褒美を犬の鼻の前に持っていき、地面に這わせる
3. 伏せた状態で「フセ」と言い、ご褒美を与える
4. 徐々に時間を長くしていく

フセができれば、飼い主の指示に従って危険を避けられるようになります。

トイレトレーニング

トイレのしつけは、犬を家で飼う上で欠かせない重要な要素です。

トイレエリアの設定

まずは犬専用のトイレエリアを設定し、そこで排泄するよう徹底的に教え込む必要があります。

おむつシーツを敷いたケージや、犬小屋の外、庭などが適しています。

排泄の後は必ずご褒美を与え、場所を覚えさせましょう。

また、散歩に連れて行く際は、事前にトイレエリアで排泄させることをおすすめします。

飼い主の目の届く範囲で排泄させるよう指導することが肝心です。

タイミングを見計らう

犬は起床時、食後、遊び終わりなど、決まったタイミングで排泄する傾向があります。

そのため、それらのタイミングを見計らって、トイレに誘導することが大切です。

排泄の前兆を見逃さず、すぐにトイレエリアに連れて行きましょう。

間に合わなくても、怒ったりせずに冷静に対応することが肝心です。

失敗しても、次に備えて更に気をつける姿勢が求められます。

報酬とペナルティ

トイレでの排泄には必ずご褒美を与え、喜んで報酬を得られるようにしましょう。

一方で、家の中で排泄した場合は、ペナルティとして無視したり、別室に一時的に隔離するなどの対処が必要です。

しかし、怒ったり、罰を与えたりするのは避けましょう。

落ち着いて対応し、トイレエリアに連れて行ってその場所を再認識させるよう心がけましょう。

地道な指導と気長な対応が肝心です。

散歩のマナー

散歩は犬にとって運動不足を解消し、新しい発見をする絶好の機会です。

しかし、散歩中のマナーが身に付いていないと、飼い主や周りの人に迷惑がかかる可能性があります。

引っ張らない

散歩で最も重要なマナーは、リードを引っ張らないことです。

引っ張られると、飼い主はコントロールを失い、危険な目にも遭う可能性があります。

引っ張らないしつけには、以下のような方法があります。

– リーダーウォーク (飼い主が先導する)
– じゃれない
– 方向転換
– ストップ&ゴー

これらの方法を繰り返し行うことで、犬は自然と飼い主に付いてくるようになります。

焦らず根気強く続けることが肝心です。

オイデに応じる

散歩中に犬が飼い主の呼びかけに応じないと、危険な目に遭う可能性があります。

そのため、オイデに応じるしつけが重要になります。

オイデのしつけ方は以下の通りです。

1. 犬の名前を呼ぶ
2. 犬がこちらに向かってきたら、ご褒美を与える
3. 徐々に距離を離していく

このようにして、犬が飼い主の呼びかけに喜んで応じるよう訓練します。

頻繁に練習を重ね、犬にしっかりと身につけさせましょう。

つないでおく

散歩の際は、原則としてリードにつないでおくことが大切です。

リードを外すと、犬が遠くに走って行ってしまう恐れがあるからです。

特に交通量の多い道路沿いや、見通しの悪い場所では、必ずリードにつないでおきましょう。

運動不足を解消したい場合は、フェンスで囲まれたドッグランなどを利用するのが安心です。

フンは必ず持ち帰って下さいね(>_<)

問題行動への対処法

犬にはさまざまな問題行動が見られることがあります。噛み癖や吠え癖など、

しつけだけでは解決が難しい行動については、根気強い対処が必要です。

噛み癖

犬の噛み癖は、遊びの延長線上にある行動です。

しかし、そのままにしておくと、傷つきやすい子供や高齢者に危険が及ぶ可能性があります。

噛み癖の対処法は以下の通りです。

– 甘噛みと本気噛みを区別する
– 甘噛みの場合は無視する
– 本気噛みの場合は「ダメ」と大きな声で叱る
– 噛まれた部位を押さえ、痛がる素振りを見せる
– 噛んでいる間は無視し、噛むのをやめたら褒める

噛み癖は根気強く対応することが肝心です。

飼い主の一貫性と愛情ある指導により、徐々に改善していきます。

吠え癖

犬が吠えすぎると、近隣トラブルにもつながりかねません。

しつけを行う前に、吠えの原因を見極めることが重要です。

吠え癖の対処法は以下の通りです。

– 要求吠え → 無視する
– 警戒吠え → 原因を取り除く
– 寂しさ吠え → 一緒に過ごす時間を作る
– 刺激吠え → クレートトレーニングを行う

吠え癖への対処は地道な作業が必要ですが、原因に合わせて適切な方法を選ぶことが肝心です。

飼い主の愛情と理解が何よりも重要です。

こういうのもあるにはあります。

本当に悩んでいるのであればこういうグッズに助けてもらってお互いのストレスを

軽減するのも良いかも知れません。

まとめ

犬のしつけは、飼い主と犬の良好な関係を築く上で欠かせません。

基本的なコマンドから始め、トイレや散歩のマナー、問題行動の解消へと段階を踏んで進めることが重要です。

しつけには飼い主の愛情と忍耐力が求められますが、犬の幸せを第一に考え、楽しみながら地道に取り組むことが肝心です。

そうすれば、必ず飼い主と犬の絆は深まり、お互いに幸せな生活が送れるはずです。